人前で話す。
- ルーラル社会保険労務士事務所
- 2019年4月15日
- 読了時間: 2分
島田紳助・松本竜介という漫才師がいました。 1977年にデビューし、翌年には「上方漫才コンテスト」で優秀敢闘賞を受賞します。紳助さんは、売れるための漫才を追及するために「笑いの教科書」を作りました。
自分が面白いと思う漫才師の芸をすべてテープに録音し、すべて紙に書き出しました。 そして内容を解体し分析、その違いを比較しました。たとえば1分間のなかにボケとツッコミのやりとりの「間」がどれだけの数か。
当時「名人」と呼ばれるベテラン漫才師の「間」は20回ほどありました。 これは熟練の技がなせるからで、若手にはマネできません。
「下手でもおもろかったらええ」
そこで、かれは一人が圧倒的に喋ることで、「間」の足りなさをカバーし、1分間の「間」の数を8個にしてみました。リズムよく喋って間の数を少なくすると、失敗しにくいことに気づいたのです。当時売れていた海原千里・万里の漫才を分析するとボケのパターンが8割同じだったそうです。
100%同じパターンのボケだと、客が飽きてしまいます。
そこで2割をあえて違うパターンにしていました。
野球に例えると、決め球のフォークを8割、ストレートを2割投げているイメージです。ストレートは、あくまで決め球のフォークを目立たせるための見せ球です。私は人前で話すことは、この「笑いの教科書」と似ていると思うのです。
まずはいいと思うものを分析し、まねをしているうちに、自分のものにしてしまいます。
そのうち、独自性がでてきて、光るものが出てくるのです。
自己の商品価値を上げるためにも上手に魅力的に人前でお話ししたいものです。
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